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2026/06/09

ドラマ「君が死刑になる前に」を見る

ミステリは好きだし、タイムスリップに目がないし、唐田えりかから目が離せないし、加藤清史郎もなぜか好きだし。このドラマを見ないという選択肢はない。

坂部琥太郎(加藤清史郎)たちが車で走っていて白い光に巻き込まれて突然タイムスリップする。よくある感じで見ている方は驚かない。当事者たちも意外に驚かない。ふーむ…。

大隈汐梨(唐田えりか)は2026年現在では連続殺人犯として死刑執行されていたが、タイムスリップ先の2019年ではまだ逮捕されていなかった…。真犯人なのかそれとも?

過去をいじりまくって現在がどんどん変わっていく。いいのか。いいのだ。そういう物語。トーンは暗め。

話のテンポはもっと軽やかにしてほしかったけど、人物の怪しさが持ち回りになっててそれなりに楽しめる。まじめな加藤清史郎と謎めいた唐田えりかの勝利。

2026/04/17

ドラマ「べらぼう」を見る

やっと見終わる。吉原の話がもうひとつ。歌麿と写楽をどう描くのかという興味でなんとか最後まで見たという感じなんだけど…だけど…。

歌麿の大首絵「歌撰恋之部 物思恋」が好き。これまでに見たあらゆる絵の中で一番好き。その絵の下書きが終盤やっと登場する。ちょっと目がぱっちりしすぎたりするのを蔦屋重三郎がプロデュースして修正して仕上がるのが面白い。蔦重と袂を分っていた歌麿のもとに刷り上がりが届くと歌麿はびりびりに引き裂いてしまう…。えーー?

ものつくりの世界はほんといろいろむずかしい。

ラスト5話はドラマとして絶好調。ミステリ的な展開を絡めて大技をくり出すので楽しくてしかたがない。斎藤十郎兵衛を写楽の正体とせず、アクロバティックなひねりを加えた上でうまくつじつまを合わせている点にも好感を持つ。

脇では松平定信。生真面目で文芸オタクで、なんかかわいく見えてくる。いいなー。

最終回、稲荷の化身が姿を表し蔦重にお迎えの予告をする。その時が来そうになると集まった人たちが屁おどりをする。どちらもあまり面白くないのだけれど、そこで蔦重の最期の一言。これが見事に決まる。拍子木と「へ!」の幻想になぎ倒されるかのようにエンディングタイトルに流れ込み、にぎやかに幕がおりる。

作り物の楽しさを極めた最終回。

2026/02/08

ドラマ「替え玉ブラヴォー!」を見る

すべてに過剰、北香那のコメディエンヌの才能が爆発。女同士の友情にバレエとラーメンをからめて大胆と繊細が入り混じって楽しすぎる。

次々に襲いかかるトラブルに全然めげないヒロイン(その原因の半分は自分のせいだとしても)、うらやましいくらいにいつも前向き。どっちを向いているかわからないくらい前向き。うーん、すごい。笑うしかない。

話の中のいくつかのエピソードが中途半端なまま終わったような気がする。そのこともあってもっともっと見ていたいと切に望む。

2026/01/08

ドラマ「シナントロープ」を見る


ハンバーガーショップを舞台にした青春群像のように始まっていきなり妙な事件が起こり…。

どういう話かわからないまま不思議な演出でドラマは進む。「オッドタクシー」の此元和津也だから裏切らないだろうという信用で見続ける。

けっこうダークなシーンも出てきて必ずしも好みじゃなかったりする。でも山田杏奈のチャーミングさと相殺するのでOK。

ラスト2話くらいで明らかになる真実に驚嘆する。「真実」というより周到に張り巡らされた伏線に。

ぼーっと見ていて見逃していた部分も多く、ネット上の考察サイトを見てあらためて作者の企みを知る。作る側も考察する側もなんでそこまでやるかと、そちらの方が驚きの連続。

登場人物それぞれが鳥になぞらえられる。11話の里見奈々(影山優佳)、カラフトフクロウとシンクロするような場面の演出がよかったなー。本筋とはあまり関係ないんだけど静かなホラーのような空気が印象に残る。

あとはなんと言っても久太郎(アフロ)。情感たっぷり、裏の主人公。 

ひとりずつあげていくと全員に言及してしまいそう。もう一回初めから見返してもいいかな。 

2025/12/21

ドラマ「良いこと悪いこと」を見る


小学生の時に埋めたタイムカプセルから出てきた将来の夢の絵。卒業アルバムの中の6人は顔が塗りつぶされて…。

絵になぞらえて1人また1人と不審な死を遂げる。少しずついろいろなことを思い出し、関係者も増えていく。替え歌の効果も絶大でミステリならではのドキドキ感。その語り口に引き込まれる。

どう結末をつけるかと思いながら迎えた最終章は力が入りながらもちょっと唐突な流れ。謎と論理のアクロバットを期待するのは無理か。でもじゅうぶんに楽しませてもらったのでよしとする。

毎回オープニングで流れるポルノグラフィティの「アゲハ蝶」があまりにも雰囲気にぴったりなのでにわかファンみたいになる。初めてポルノグラフィティをちゃんと聴く。ウィキペディアで詳しく調べたりとかも。

2025/10/26

ドラマ「愛の、がっこう。」を見る

タイトルがアレだし…生真面目な高校教師(木村文乃)と浮ついたホスト(ラウール)のベタな恋愛もの…と思ってしまって、第1話だけ見てほったらかしにしていた。忘れた頃になって続きをなんとなく見始めると。

第3話の「カヲルさんはバカじゃありません」という台詞にやられる。それ以降はどんどん物語が加速して止まらなくなる。ベタであろうと通俗的であろうとそれが何か?

主役の二人を含め登場人物の配置がとてもよく出来ている。

ヒロインの交際相手(中島歩)の曲者ぶり、最高。酒向芳と筒井真理子も期待を裏切らない見せ場を作る。暴走ぶりに笑う。他の人物も適材適所でうまくからみ合って、話を気持ちよく進める。

プロフェッショナルな制作陣にひたすら涙。

オープニングのタイトル文字映像も最終回だけ少し変えてあって、物語と絶妙にリンクする(こういうのに弱い)。画竜点睛。

こんなに正攻法のドラマで面白いのって久しぶりかも。 

2025/09/28

ドラマ「あんぱん」を見る

ドラマとしてはまあまあの線か。今田美桜を見るためのドラマ。やなせたかしについての思い出もあるのでけっこう毎日楽しんで見る。

ヒロインのぶ、前半は元気いっぱいでよかったけれど、後半仕事を辞めてからは手持ちぶさたに見える。もう少し活躍させられなかったのかなー。ただ、表情を無理に作っていない時の方が今田美桜のよさが伝わってくる気がするので、逆にそちらに光を当てるシーンも多かったかもしれない。

アニメの「アンパンマン」はあまり見たことがない。ドラマの中での盛り上がりに対しては「ああ、そうなんだ」くらいの感想。それでも今田美桜がドキンちゃんにしか見えない瞬間が何度もあって、やっぱりすごいんだなと遅まきながら変な方向から思い直したりする。

「詩とメルヘン」が懐かしすぎる。誌上で毎月やっていたイラストコンクール(20年以上続いたらしい)、何度も出したけど一度も入選できなくて。かろうじて選外秀作になったことはあったものの「画風は完成しているがどちらかといえばコマーシャル向きの絵」とか「すぐ使える絵だがおもしろさに欠ける」みたいな手厳しいコメントをもらったりした。あの評はやなせたかし本人が書いていた? 駆け出しのイラストレーターだったワタシには勉強になったけど。

ドラマ最終回はえらくゆっくりした二人の会話が続く。テーマとからめて万全の体制で幕が引かれる。あまり好みの脚本ではないのになぜか涙があふれそうになるので困った…。

全130回、一番印象に残ったのは終戦の時ののぶの放心した顔をアップでとらえた無音のシーン。無表情という演技に目が釘付けになる。

一番好きなシーンは「月刊くじら」の表紙に嵩(北村匠海)が描いた女性像をめぐる編集部内のやり取り。誰もがモデルはのぶだと一瞬で気づく。琴子(鳴海唯)がすました顔(完全に表情を殺しているのがおかしい)でのぶにどう思うかと尋ねると、のぶは自分がモデルだと全く気づかずありきたりな返事をする。嵩とのぶの気持の温度差と周囲のあきれ具合をコミカルに描いて秀逸。

2025/09/23

ドラマ「レプリカ 元妻の復讐」を見る

夫(木村了)と夫を略奪した女(宮本茉由)に復讐するため整形で顔を変えた女(トリンドル玲奈)。よくある話だけれどなぜか楽しく見る。

ショートカットのトリンドル玲奈が復讐に燃えるのは悪くない。そしてそれ以上に宮本茉由がどうしようもないクズ女を涼しげに演じるのが快感。宮本茉由はどことなくいい人そうに見える(個人的感想)。そのためか悪どい言動があまり暑苦しくなく映る。次々にひどいことをするのになんとなく味方したくなる。ちょっと不思議な感覚。

謎めいたバーテンダー(千賀健栄)もからんで中盤過ぎあたりまでは次の展開がとても気になる。ただ終盤はネタ不足になったか尻すぼみの感も。

2025/09/09

ドラマ「こんばんは、朝山家です。」を見る

朝から晩まで文句を言い合っている四人家族の物語…ではあるんだけど、そうではない。

中村アンが夫(小澤征悦)に対しあらゆるところでキツい言葉を浴びせ続ける。煮え切らない態度の夫を見ているとそうなるよなーと思うところもあるのでちょっと笑えてくる。っていうか、にやにやしっぱなし。

中村アンがどれだけキレる演技をしてもどことなく柔らかく感じてしまうのはワタシのひいき目か。以前やってた姉妹編みたいな「それでも俺は、妻としたい」のMEGUMIの演技はダメだったからなー。

うちの奥様が画面を見るともなく見ながら「うちとおんなじやん」と言ってたような気もする。どうなんだろ。

悪口の嵐の中なぜかなごみ続けたドラマは終盤意外なところからシリアスになる。そこはツラいけれど最後は何とか少しだけやさしく着地。やれやれ。

何に感動したのかわからないけど感動した気がする。それでも人生は続く…などとイージーにまとめてはいけないんだろうなー。

2025/07/01

ドラマ「夫よ、死んでくれないか」を見る

仲良し3人組の女子とその夫たち。深刻なのかお笑いなのかわからないタッチで話は進む。どちらへ転ぶかわからない面白さがよい。

塚本高史の置かれた状況にツッコミを入れ、高橋光臣の怪演に笑う。

少しずつ姿を現わす登場人物の本当の顔は笑ってばかりもいられない。それでも話は予想を裏切り続け…。

最終回、ちょっと落ち着いたかと思ったらとびっきりの展開が待つ。何を考えてるんだ、この作者は。その場面で〇〇を出すか、普通。

安達祐実は何が来ても受けて立つ横綱相撲で余裕。ムチャクチャな話をしっかり支えてプロの貫禄。

2024/12/30

ドラマ「海に眠るダイヤモンド」を見る

最盛期の端島(軍艦島)を再現する映像に圧倒される。

そこにワケあり池田エライザや切なさ満開杉咲花がからむ。話は現代と過去を行ったり来たりして「誰が誰?」の謎も楽しい。

最終回ですべてが結びついて胸をなでおろす。サワダージにはちょっと笑ったけど。

青いイヤリングが印象に残る(「ダイヤモンド」よりも)。最後のベタな幻想シーンは涙なしで見られない。待ち続けたその人の映像がずっと頭の中で再生される…。

2024/12/20

ドラマ「若草物語-恋する姉妹と恋せぬ私-」を見る

恋愛と結婚に価値を見出せないヒロイン涼(堀田真由)。前後の見境なく突っ走ってしまうキャラだけどなぜか好き。古い価値観にイライラするところに深く共感するからか?

第8話で化石男(渡辺大知)に怒りを爆発させるシーンは見もの。「待てよ、アホ」で始まるその言葉はあまりにも真っ当、痛快。でもそれが通じない人もいるんだろうなと、モヤモヤも同時に感じたり。

ドラマとしてはまあまあの出来。最終回のメタドラマ的な趣向も面白いと言えば面白いけど、やっぱりまあまあかな…。

2024/11/24

ドラマ「3000万」を見る

事故に巻き込まれて、見るからに怪しい3000万円を持ち帰ってしまった一家の物語。

毎回話があっちへ行ったりこっちへ行ったり。予想を上回る過激さを楽しむ。

主役の安達祐実以下登場人物すべて生き生きとしている。きちんと描いているけれど抜けがよい。そこが一味違う感じ。

小道具の使い方も気が利いている。フライパンと写経は強烈に印象を残す。

笑いを交えながらハラハラし続けたドラマの最終回は…。こういう手で来るとは思わなかったけど、まあこれもありか。いろいろ考えさせる幕切れ(ほんとはもっとポップな感じにしてほしかったかな)。

2024/11/21

ドラマ「生理のおじさんとその娘」を見る

去年放送された時はタイトルに怖気付いて(?)スルーしてしまっていた。その後だいぶ経ってから上坂樹里に目覚めてしまったこともあり、今回の再放送しっかり見る。

デリケートなテーマを今のモチーフとからめて上手くまとめてる。痛快さが先に来て、笑いが絶妙のさじ加減でまぶされる。

ひたすら上坂樹里に見とれつつ、登場人物たちといっしょになって古めかしい男社会の価値観に対し怒る。クライマックスの意外なラップの趣向も楽しく、また一人一人の少しずつ違う立ち位置なんかもていねいに描かれる。

ワタシ的には最高レベルのドラマ。ただしLGBTのエピソードまで入れたのは欲張りすぎか…気持ちはわかるんだけどねー。

2024/10/04

ドラマ「嗤う淑女」を見る

決め台詞は「あなたの敵は誰ですか」。

お行儀の悪いミステリだなと思いつつもなぜか最後まで見続ける。

最終回の大技はむちゃくちゃだけどこれもなぜか許す。

内田理央の安定した悪女ぶりにやられたか…。ほどほどの美しさと過剰でない演技がすべてを許容する。

2024/09/25

ドラマ「クラスメイトの女子、全員好きでした」を見る

小説の盗作をめぐる野暮ったい話かと斜に構えながら見始める。まあ新川優愛も出てるしな…(まろやかな感じが好き)。

毎回一人の女子を思い出して現在と中学時代を交互に描く。各回の物語は暖かくてけっこううまく出来ている。ラストの決め台詞にその度にちょっと感動したりする。主人公の中学時代の男子(及川桃利)に深い共感を覚えるというのもあるのだろう。

どのゲストも印象深いけど、一番面白いのは田辺桃子か。「落差」に笑う。

のんびり始まった話は後半にかけてどんどん加速していく。元の小説の作者は誰かという謎。ミステリの絡め方がとてもよい。終盤、怒涛の勢い。あちらこちらに張りめぐらせた伏線が回収される快感。

そして最終回のラストは本。その扱い方が未来を暗示して心憎い。なごむ。

2024/09/24

ドラマ「季節のない街」を見る

なんとも重苦しい空気が底に流れている感じが憂鬱と思いながら見続ける。確かにお話は胸にずんとくる。笑いもある。しっかり作ってるとは思うけど…と煮え切らない。

転換点は第8話の弾き語りシーンの終わりのところ。その一言にやられる。深刻な話の後で膝裏をかくんとやる自在さ。これでいいんだと霧が晴れる。

ラストの大騒ぎになだれ込み、その後が静かに描かれる。人間讃歌? クドカンの才能爆発。

2024/09/16

ドラマ「ビリオン×スクール」を見る

夏ドラマの大穴的拾い物。うっかり見逃すところだった。

ありふれた学園ものにAIと大金持ちのモチーフが組み合わされ一味違う佳作に。

山田涼介と木南晴夏のテンポのいいやりとりが楽しい。木南晴夏の9割がた生真面目な秘書という役が絶妙。

AI役の安達祐実をどう表現したらいいのか…。完璧なようで完璧じゃない感じの描き方。

そして何より上坂樹里。吸い込まれるように見入ってしまう。いじめられる生徒役だけど清らかでまっすぐな感じが気になってしょうがない。

重要なおまけは職員室場面。アドリブ入り(?)でやりたい放題。脇で出演者が素で笑っているのがちらっと写ったりする。邪道だと見る向きもあるだろうけどワタシは好き。

メインストーリーはきちんとしている。独特のユルさゆえに傑作とは言われないかもしれないけど、そのユルさゆえに忘れられない作品になりそう。

2024/06/26

ドラマ「くるり」を見る

記憶喪失のまこと(生見愛瑠)の前に現れた3人の男(元彼、同僚、通りがかり?)。ヒロインが渡そうとしていたらしい指輪とともに謎が深まって…。

記憶をなくしてから性格が少し変わって、前向きに生きていくヒロイン。そのキャラクターとぴったり合って、めるるの魅力全開。特にファンでもないのに見とれてしまう場面多し。柔らかく変化する表情がよい。去年のドラマ「日曜の夜ぐらいは…」以降女優としてどんどん進化してるなー。

終盤の「謎解き」はけっこうスリル&サスペンスに満ちて、これは紛れもなくミステリドラマだと感服する。恋愛ミステリ。

2024/06/18

ドラマ「花咲舞が黙ってない 2024」を見る

今田美桜を鑑賞するためのドラマ。「あんぱん」前夜、時代の波とぴったり合ってる感じが見る人を幸せにする。

ドラマそのものは驚きが不足。ベタでわかりやすすぎる。その分ヒロインのくるくる変わる表情に集中できて幸福感が膨れ上がるつくりになっている(ワタシの場合)。うーむ、よく考えてあるな…。

地味な半沢直樹がちらっと出てくるサービスはご愛嬌。