
もってもひゃくねんぱわー。

滋賀のヒトは滋賀県愛が強い?
滋賀を舞台に成瀬あかりをいろいろな視点で描いた6つの短編。
正攻法でずれている特異なヒロイン。まっすぐすぎる行動がただただ気持よくて泣けてくる。普通はこんなに迷いなく振る舞えないもんな。尊敬する。
成瀬の人物像もすごいけど「コンビ」を組む島崎みゆきもなかなかのもの。つきあいがいい。それ以外の登場人物もとてもうまく配置されてこの世界を鮮やかに描き出す。
一つ一つ読み進めながらこういう感じねとか思うけど毎回少しずつこちらの予想は外れる。全体の構成の妙。作者の企みにシビれる。
各話どれも五つ星をつけたいところ。
夜中に「膳所から来ました」を読みながらクククと笑いをかみ殺す。こういう種類の幸せは久しくなかったような。
「レッツゴーミシガン」が一番感性にぴったりくる。心の動きを繊細に描きつつもおかしかったり甘酸っぱかったりするのが最高。
文庫版では本編の後に「大津ときめき紀行 ぜぜさんぽ」というエッセイが入る。ひねりが効いていてもうダメ押し。聖地巡礼なんてちょっとバカにしていたけど「膳所に行ってみる?」と、一瞬ゆらりとしたり…。

すべてに過剰、北香那のコメディエンヌの才能が爆発。女同士の友情にバレエとラーメンをからめて大胆と繊細が入り混じって楽しすぎる。
次々に襲いかかるトラブルに全然めげないヒロイン(その原因の半分は自分のせいだとしても)、うらやましいくらいにいつも前向き。どっちを向いているかわからないくらい前向き。うーん、すごい。笑うしかない。
話の中のいくつかのエピソードが中途半端なまま終わったような気がする。そのこともあってもっともっと見ていたいと切に望む。


世界文化社「脳トレ・介護予防に役立つ まちがいさがし 日本の昔ばなし編」。
いろいろなまちがいさがしの絵を描いてきたけど日本の昔話みたいなキャラの立ったものだと作る方も見る方も楽しさが増す。
おなじみのお話とはいえ描くにあたってかなり調べまくることになる。知ってるようで知らない「一寸法師」もそんな話なのかと新鮮だったりする。
「ふだん日本の伝統とかあまり考えないもんな…。 そんなんじゃダメでしょ」と、ワタシの中のDNAがぶつぶつ言っている。
今回も勉強になりました。めでたしめでたし。


Z会「ぺあぜっと」年中 2がつ。
さかさまことばがいっぱいの街はさりげなくおかしな世界。木の上で不敵な微笑みとともに悪さをする猿にチェシャ猫を連想する。We are all mad here…「不思議の国のアリス」。
別の見開きページは鏡だらけで、合わせ技でどう見ても「鏡の国のアリス」。
ルイス・キャロルの世界に迷い込んだんだなとひとり妄想する。