重苦しい話が軽やかな文体でつづられるのが何とも奇妙な感覚。
章ごとに変わる語り手によって少しずつ明らかになる真実とは…。作者の目はけっこう意地が悪い。それがここでは良い方に作用する。
教育や少年犯罪をモチーフにしながらも、すみからすみまで伏線が張られて、それが次々に炸裂。とびきりのサービス精神がミステリ好きを歓喜させる。
最終章の冒頭の皮肉っぽいテイストなんてワタシのツボを突きすぎるので(心の中で)フッフッフッと笑わずにいられない。荒唐無稽とさえ映る展開も、語り手がまじえたかもしれない嘘に紛れてまるで藪の中。
疑い深い読者はああでもないこうでもないと首をひねり続けることになる。傑作。
2016/02/07
2016/02/05
安田レイ「PRISM」を聴く

初回生産限定盤(DVD付)を予約して手に入れる。ミーハー一直線の幸せ。
やっぱり声がポイント。それもガーリーな高音ではなくて、絞りだすような低音から中音。
このアルバムでの一番のお気に入り、11曲目「My way, My life」、聴く度にうなる。まるでビートルズの「I Am The Walrus」みたいな曲調に強烈なボーカル。見た目とのギャップがオーラの増幅装置として働く。
2曲目「恋詩」の間奏部でほんの一瞬短く入る「オウー」という合いの手(?) 。ものすごくワルそうだったりして、そこがたまらなくよい。
4曲目「Tweedia」のボーカルも唯一無二の声質全開。どうやったらこんな声が出るんだ? 聴けば聴くほどしびれる。
1曲目「Just for you」みたいな正統派(?)のガールズ・ポップももちろんいいのだけれど。路線がいろいろあって送り手も受け手も迷ってるかもしれない(…ワタシだけか)。ゆるやかにスリリング。
2015/12/19
Seth Swirsky「Watercolor Day」を聴く
2010年のアルバム。
ビートルズのアコースティック寄りの曲を集めたみたいな感じ。新鮮味はないとも言えるのだけれど、一曲一曲がよくできている上、声の質のやわらかさがぴったり合う。懐かしい安心感にいつまでもひたっていたいと思ってしまう。
音で描いた「上質」。
ビートルズのアコースティック寄りの曲を集めたみたいな感じ。新鮮味はないとも言えるのだけれど、一曲一曲がよくできている上、声の質のやわらかさがぴったり合う。懐かしい安心感にいつまでもひたっていたいと思ってしまう。
音で描いた「上質」。
ドラマ「サイレーン」を見る
菜々緒がすべてを支配する怪作。
すごくおもしろいという話でもないのに、静かにたたずむ菜々緒が画面に映るだけで次元が変わる。
狂気を秘めた悪女は笑劇と隣り合わせ。でも、かろうじて笑いの方には落ちない…。緊張感のある画面が持続する。
たまたま何かの波長が合ってしまったゆえの奇跡かもしれない。
冴えないデザイナー役の光石研が笑いの花(?)を添える。いい味。
最終回の展開などあまりのむちゃくちゃ加減に唖然とするけれど問題なし。いいものを見せていただいて…と感謝。
すごくおもしろいという話でもないのに、静かにたたずむ菜々緒が画面に映るだけで次元が変わる。
狂気を秘めた悪女は笑劇と隣り合わせ。でも、かろうじて笑いの方には落ちない…。緊張感のある画面が持続する。
たまたま何かの波長が合ってしまったゆえの奇跡かもしれない。
冴えないデザイナー役の光石研が笑いの花(?)を添える。いい味。
最終回の展開などあまりのむちゃくちゃ加減に唖然とするけれど問題なし。いいものを見せていただいて…と感謝。



