2012年4月30日

「安城家の舞踏会」を見る

'47年,吉村公三郎監督。

 戦後間もない時期の没落する華族の姿。古くさい映画だろうからおもしろくなかったらさっさと見るのをやめようと思いつつ見始める。

道具立てや人物はいかにもこの時代なのだけれど,ヒロインの原節子が飛び抜けて現代的なキャラクター。それに引きつけられて見るうち,意外にテンポの速いお話がどんどんおもしろくなってくる。

今となっては大時代に感じられる部分もくすくす笑いを誘うギャグみたいで楽しかったりする。当時31歳だったという殿山泰司の老け役ぶりにも驚きと笑い。いろいろ突っ込むところが多いのがこの映画の良さ。

ハイライトシーンはやっぱり「体当たりする原節子」。その場面のスピード感やシャープさにちょっと感動し,「うーん,原節子はすごい」と初めてわかる。

2012年4月28日

Olivia Ong「Romance」を聞く



今は台湾を中心に活動中のオリビア・オンの'11年のアルバム。ジャケットが超「変形」。しまいにくい。台湾のヒト,やりすぎ(エネルギーあるのはわかるが)。

♪ I love youを連呼したあとボサノバのリズムで始まる1曲目「A Love Theme」がかっこいい。低いウィスパーボイスが途切れずにすーっとのびてゆるやかにビブラートがかかるところや,ところどころちょっとひっくり返りそうになりながらひっくり返らない不思議な声にメロメロ。控えめにからんでくるジャズっぽいギターとピアノのアレンジが秀逸で,飽きることなく何十回も聞き返すはめになる。

4曲目「Ready For Love」は中国語の歌詞がかわいい(意味はわからない)。 C-POPに初めて目を向けた瞬間。アレンジも凝っていて,スティックをたたくような音が使われているのが効果的。3:00あたりのドラムのフレーズになぜかとても感じてしまって,この曲も傑作認定。

7曲目「要你管」は中国語のカントリー・ナンバー(?)。いろいろおもしろいことする。

台湾盤CDを買って毎日聞くことになるなんて1か月前は思いもしなかったが…これがアジアの時代ということなのだろうとしみじみ納得する。

2012年4月25日

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さんかくそれともまんまるまん。

2012年4月17日

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いちについて…ばがてる。

2012年4月16日

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たしかなゆらぎをつまみあげる。

2012年4月15日

万博公園へ行く


春爛漫,自転車で万博公園へ。

満開の桜の下,どっと繰り出しすぎの人々。こんなにたくさんのヒトを見るのも久しぶり。花の下で飲んだり食べたり騒いだりしたいという欲望のないワタシにとってはお花見はフシギな風習に見える。

桜を透かして太陽の塔の裏の顔。その不動の存在のクールさにあらためてほっとする。

2012年4月11日

オリビア・オンのMVを見る

たぶん,iTunes storeのボサノバつながりで,Olivia Ongという歌手を知る。シンガポール〜日本〜台湾と活躍の場を移してきたウィスパーボイスの歌姫。

まあまあいいかなと思いつついろいろ調べるうち「You & Me」のMVにたどり着く。そして,そこで魔法にかけられる。

ボサノバテイストのやさしい曲調。Oliviaのまわりではいつもそよ風が吹いて,1,2,3,4 cheek to cheek でダンスして…。その映像を一度見たら,うぶな少年も,メタボおじさんも,ズレてるイラストレーターも,みんなハートを射抜かれてえらいことになる。

よくもこんなにチャーミングに撮れたものだとため息。くり返し見て,他のMVを探す。

「A Love Theme」と「Ready For Love」いうのも見つかって,これがまた完璧な出来。「A Love Theme」の最後のほほえみに目がくらみ,「Ready For Love」の♪ ba ba ba …のフレーズが一日中頭の中でぐるぐる回る。

仕事している時間よりOliviaの動画を見ている時間の方が長かったりして,ちょっとアブナい状態に(でもワタシの周囲だけ人生バラ色だからこれでいいのだ…)。

2012年4月7日

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こいつはあつめられたゆめ。

2012年4月3日

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もうひとつのふところから。

2012年4月1日

ドラマ「カーネーション」を見る

始めの方を少し見ただけで中盤はほとんど見なかった。ベタな感じが肌に合わない気がしたから。

後半になって,糸子(尾野真千子)がデザインの新しい潮流についていけなくて悩むあたりに興味を持って,そこからは最後まできちんと見る。

どの人物にもちょっとずつ感情移入できるのが不思議。一番おもしろいのは北村(ほっしゃん。)。新しいことや儲かりそうな話にはとにかく一丁かんでおくというスタンスに感心しつつも,糸子や3人の娘にからむ時のやりとりで完全に「いじられキャラ」なのがおかしい。

もうひとつ。優子役の新山千春ってこんなに美しい人だったかしらん。ほとんど呆然と見つめてしまう。全然興味のなかったヒトなのに。新山千春さん自身が光り輝く時期に突入したのか,ドラマの色とシンクロして魅力が何倍にも増幅されたのか…。

思いもしない方向から斬り込まれるのが快感のドラマ。