'83年,根岸吉太郎監督。
昔見た時はあんまりおもしろくなかった印象があるけど,今見るとディテールがなかなかのもの。
バックに流れる音楽(加藤和彦)に耳をすます。
薬師丸ひろ子と松田優作が盗聴するシーンでの,ガラスを運ぶトラックの使われ方が粋。
財津一郎の味。
いくつかのクドカンドラマ以外では薬師丸ひろ子にそれほど興味がなかったけれど,この映画での身のこなしの軽やかさには目を見張る。こんなにきびきびしたヒトだったんだ…。ラスト近くの二つの有名な場面よりも何よりも,ワタシにはその動きがおもしろい。
物語そのものはやっぱりアレなので映画の出来としてはナンだけど。