2007年10月22日

ドラマ「ちりとてちん」を見る

題名の古めかしさとは裏腹に若々しいミーハー演出。後ろ向きの性格のヒロイン(貫地谷しほり)の妄想場面が楽しく,母親(和久井映見)のずれたキャラクターが火に油を注ぐ。

なぜか落語家の家に転がり込んだヒロインがまわりのちょっと変な人々を巻き込んで,物語も右往左往。こんなにオフビートな朝ドラも珍しいのでは。

それでいて泣かせ所はきちんと心得ていたりする。

タイトルバックがまたよくて,日本の古い意匠をコラージュして動かしただけのものなのに,色と形の美しさに目が洗われる思い。

みんなでいい仕事してる。

2007年10月20日

ともさかりえ「むらさき。」を聞く

'99年発表。シーナ・リンゴ作詞作曲が3曲あって,当時話題になったとか。全然知らなかった。曲調はいかにも林檎なのに,ボーカルのせいでやけにあっさり味になっているのがおもしろい。

それよりも,ワタシのお気に入りは4曲目「たそがれ」(Pink Opaque作)。けだるい夏の終りを大人っぽく歌うボサノバで,好きな人にはたまらない曲調。ともさかりえ一世一代の名曲(?)。

CDジャケット写真は,薄着のともさかりえがステンレスのポールとからみあっていい感じ。絶妙の乱れ具合にファンでなくともちょっと気を引かれる。よくこんな写真が撮れたなと感心する。

リアルタイムでこのアルバムに出会わなかったことが悔やまれる。