渋めのカバーアルバム。 デビュー25周年,40歳と聞くと,そんなに熱心なファンでもないのになぜか感慨深げだったりする。
「I Will」(ビートルズ),「くちなしの丘」(キセル)などというビミョーな選曲に負け,ボサノバのギターをバックに静かに歌われる「時をかける少女」に,オトナになったなーと遠くを見る。
ほんとはもうちょっと元気な曲が多い方が好みだけれど,趣味のいい調度品を並べたようなこのアルバムが今の原田知世の心境なのだろうとひとりうなずく。
CDブックレットにある,参加ミュージシャンと一緒に撮った写真では,フツーの人,近所のおばさんみたいに写っていて,何でこんな写真を使ってんだろとクレジットを見ると,Photography(Polaroid) : Ed TSUWAKIとある。そうか,一番身近な人の目にはこんな風に映るのかと納得しつつ,またもや感慨。