書けなくなった文壇の女王とゴーストライターをめぐる物語。
始まりのおどろおどろしさにちょっと引いてしまいながらも,中盤以降の力強さ・おもしろさについつい最後までつきあう。
小説家ほどきびしい世界でなくてもモノ作りならたぶん誰でも感じる部分があって。
後半に出てくる,庭に移された観葉植物のシーンが強烈。わかりやすすぎる隠喩だけど。
甘めの最終回はちょうどいい口直し。
主人公ふたり(中谷美紀・水川あさみ)がきっちりいい仕事をする。それに加えて,曲者ぞろいの脇役の中で,菜々緒の強い眼が気になってしかたがない。これまでは全然興味がないタイプだったけれど,こんな演技をするヒトだったんだと大いに見直す。