2018年3月20日

ドラマ「明日の君がもっと好き」を見る

登場人物がみんな変。演出が変。久しぶりに見る怪作。

一番度肝を抜かれたのは空いっぱいの巨大な月。ロマンチックを通り越して異様。

他にも、いやらしく揺れるクルマ、突如ストーカー化したタクシー運転手、それとヒロイン(伊藤歩)が戦う場面の成り行き、見かけによらず弱いヒーロー(市原隼人)の不思議な服、ボケたふりの老人、飛び交うポエム風のセリフ、音もなくせり上がる介護ベッドと「フッフッフ」という笑い声…。

次から次へとくり出される狂ったシーンに毎回あきれる。

わざとやってる?

最終回、エレベーターの前で市原隼人がスケッチブックで何をするかと思えば…。

画竜点睛のサゲとはこういうのをいう。

お話がむちゃくちゃすぎて傑作の部類には入らないけど、そのむちゃくちゃさがいとしく、好ましい。