岩崎弥太郎の岩崎家が全国から集めた名石のある庭園。
これでもかというくらいいろいろな石が配されているのに感心。佐渡赤玉石の変な色合いに惹かれる。マンゴー色の靴で張り合って記念撮影。
他に危ういバランスの燈籠とかも気になったりする。
池に亀がたくさんいて彫刻みたいに動かない日なたぼっこ姿に唸ったりとか。
ワタシ的には石と亀の庭園だなー。
現代史ほら話の連作短編かと思いながら読み進めると異様な世界が待っていた…というコミック。
それぞれの物語とキャラクターが複雑に絡み合って一回読んだだけでは理解できていないかも。
トーンを使わないで独特の線で描き分けられるキャラクターが楽しい。背景の描き方とともに普通のコミックとは違うところで成立しているのがよい。
2002年刊行だけれど2022年に読んだがゆえにびっくりする箇所がある(第10話)。作者も想像しなかったような驚き方。深い意味はなかっただろうけど予言の書みたいに思えてくる不思議。
いろいろすごい。
普通の謎解きミステリか…まあまあだけどだんだん面白くなっていく…登場人物みんな怪しいな…と、のんびり見ていると最終回で見事にやられる。
こんなにきれいに体が裏返るすくい投げって何年ぶり?
その上ちょっと笑えるし。
清原果耶はこれまでになく魅力的に撮られている。相乗効果。