2022年11月20日

島田虎之介「ラスト・ワルツ」を読む

現代史ほら話の連作短編かと思いながら読み進めると異様な世界が待っていた…というコミック。

それぞれの物語とキャラクターが複雑に絡み合って一回読んだだけでは理解できていないかも。

トーンを使わないで独特の線で描き分けられるキャラクターが楽しい。背景の描き方とともに普通のコミックとは違うところで成立しているのがよい。

2002年刊行だけれど2022年に読んだがゆえにびっくりする箇所がある(第10話)。作者も想像しなかったような驚き方。深い意味はなかっただろうけど予言の書みたいに思えてくる不思議。

いろいろすごい。