2010年7月11日

「紅の豚」を見る

'92年のジブリ映画。

飛行艇乗りのアクション中心の話なので,わかりやすく,退屈しないで見ることができる。主人公のポルコがタバコ臭い勘違いハードボイルド親父にしか見えないのが残念だけれど,これは作者とワタシの好みの違いだからしかたない(ワタシが偏りすぎているのか…)。

気に入った場面が二つ。

ピッコロの親父がポルコに「(孫娘のフィオに)手ぇ出すなよ」と言うところ。2回も出てくる。何とも人間臭い味わいがおかしい。声が桂三枝だとは後で知った。

最後の決闘で途中からドタバタ調になるあたりのリズム,ズレた感覚がワタシ好み。ただし,その後の痛々しい殴り合いはダメ。

日本アニメの絵柄はいつもながら肌に合わないけれど,どことなく受け入れやすい感じがするのは,古いヨーロッパを舞台にして,背景画にどことなく優雅な雰囲気が漂っているからかもしれない。