変なアルバム。
音の響きは今の感じで,あちこちにポールがこれまでやってきた音楽の断片ものぞく。渋め・辛口を基本にいろんな曲が散りばめられて,ある種のごった煮風だけど,そこが楽しい。
1曲目「Save Us」,80年代のJポップかと思うようなメロディーがおかしくて好き。元気な天然さん。
4曲目「Queenie Eye」と10曲目「I Can Bet」のストレートなロックは気持いい。
2曲目「Alligator」とか7曲目「Appreciate」とか12曲目「Road」の物憂げな変化球が絶妙のアクセント。
今度のアルバムは back to the Beatles とか言われていたから心配したけど,ふたを開けてみると予想を越えて前向き。懐メロ大会みたいなのにならなくてほんとよかった。