2011年,三宅喜重 監督,岡田惠和 脚本。
阪急電車今津線を舞台に,人生に不器用な人たちを配して,軽やかなタッチで描かれる群像劇。ある種のおとぎ話。きまじめだけれどおもしろい映画になっているのがよい。
関西出身の俳優の割合が多いせいもあって,妙なアクセントに白けることがないのは優秀。
阪急電車今津線には一度だけ乗ったことがある。乗り換えで方向を間違えたために法事に遅れたというトホホな思い出のためにものすごい親近感が。
見ている間ずっと軍オタ学生役の男優が誰だか思い出せなくて,もどかしかったけど,エンドロールを見て初めて気づく。…前髪クネ男。
登場人物の中で一番自然に共感できたのは軍オタ&野草オタのカップル。ワタシとは全然違うようで,違わないようで…(遠い目をして何を見てる?)。