解決したはずの10年前の殺人事件…本当は何があったのか? Nとは誰? または何?
その数年前の島での高校時代や現在の生活も行ったり来たりで描かれて,少しずつ真実が姿を現すあたりの趣向がとてもうまい。どんどんハマる。
すべてのピースがはめ込まれて全体が明らかになる最終回。ちょっとずつずれた各人の思いを細心の注意で見事なミステリに組み上げた作者の腕に感動。
エピローグも文句なしに決まって,見終わってもしばらくの間じーんとしたまま。
前クール同じ枠の「家族狩り」に続いて財前直見が特別出演なのが粋なはからいというか,イチビリというか,そういうセンスは好き(どうでもいいことだけど)。