2015年9月3日

五輪エンブレム騒動に辟易する

21世紀の魔女狩り。ネットの無責任さは今に始まったことではないけれど…。病んでる?

それ以前に、デザイン業界の内側と外側でこんなに話が通じないとは。面白半分に「パクり」と騒ぎ立てる人たちは論外。問題はそれ以外のフツーの人たちの意見。なんとも言えないこの違和感は何?

説明すればわかり合えるものなのかどうか…。

周辺のモノはおいておくとして。客観的に見てその晴れ舞台で「盗作なんてするわけないじゃん」というのは説明不要の大前提(当たり前すぎるから。盗作するメリットなどひとつもないから)。

結果的に偶然似たものが出来てしまうことは少なからずある。その場合の対処がむずかしい。今回は組織委員会にその能力がなかったか…。

純粋にデザインとして。エンブレムの決定案はぴんとこなかった。黒い部分が多すぎなのもちょっと…。

もめた末に公開された原案はきりりとしていて割と好きかも。セリフ部分が直線だけで出来ているのが効いている。日の丸ともドットともとれるダブルミーニング的なところもいい(ただしそれは作者の意図にはないらしい…)。

桜のリースの招致ロゴは色のハデさに目を奪われるけれど、花のカタチが old-fashioned すぎるか。でも、大衆の好みはこういうのなの?

歴代のオリンピックのロゴマークを見較べてみる。'92年のバルセロナみたいな自由な感じがいいかなー。明快かつかっこいい。

仕切り直しになる今回のデザイン、間違っても「全国民の多数決でフジヤマ・ゲイシャ・サクラフブキ デザインに決まりました」などということになりませんように。