偏執的なあるあるネタ(またはゆがんだ屁理屈?)をいっぱいに詰め込んで、伊藤沙莉のナレーションとともに進む話は、とらえどころがなくて。
登場人物がやたらめんどくさそうなヒトばっかりに見えてきたりするし。
中ほどでオダギリジョーが出てきたところでやっとピントが合い始める。そこだけ恋愛喜劇っぽくてわかりやすいのがよかったのかなー。
最終回は幸福感で涙が出そうになる。濡れたような映像の美しさに見とれ、ぴったりはまったパズルの快感に笑う。音楽を含め全編これツボだったんだと今はわかる。
嘘っぽいけど人生の真理を感じさせる不思議なドラマ…「名言」が散りばめられた21世紀の「ハムレット」、ということにしておこう。