2024年8月14日

坂本眞一「イノサン」「イノサン ROUGE」を読む

フランス革命の時代、死刑執行人のサンソン家の物語。コミックと言えないくらい細部まできちんと描かれた絵に気が遠くなる。

処刑についての描写が生々しい。苦手。ほとんど苦行。マリー・アントワネットが登場するあたりから読みやすくなる。やれやれ…。

マリー・アントワネットは造形的にもおもしろい。特にその眉毛。こんなの見たことない。

終わり近くでの「学園もの」の趣向が楽しい。楽しすぎてブラックユーモアであることを忘れそう。

ほんの200年ちょっと前の野蛮で残酷な国民の姿をこれでもかというくらい見せつけられて。でも、今の世界だってそれほど変わらないかもと思ったり。