2007年6月22日

西澤保彦「七回死んだ男」を読む

こういう変な小説を探していた。

時のらせんにはまりこみ一日を九回くり返す不思議な体質を持つ高校生久太郎。たまたまその日に祖父殺しに直面して話がややこしくなる。何とかしてそれを防ごうとするが何度やり直しても事件は起こり…。

SF的な設定をうまく生かしながらきちんと本格ミステリしている。事件の容疑者の行動の描き方が反復ギャグになっているあたり,ツボを押えていてうれしい。