2008年7月26日

ドラマ「パズル」を見る

たまっていた録画をやっと見終わる。

何年か前ドラマ「トリック」を初めて見た時,ラフに作った「ケイゾク」って感じかなと思ったりしたものだけれど,同じ系統のこの「パズル」は,それの何倍もユルい。今思えば「トリック」はプロフェッショナルな出来だったと遅ればせながら見直したりする。

で,「パズル」がつまらないかというと決してそんなことはなく,ワタシにはこちらの方が肌に合ってしまったのが困ったところ。

謎解きのいいかげんさやむちゃくちゃさは他に例がないくらい。必然性など完全に無視。ミステリとして扱うのもはばかられる。毎回出てくるルーティーンギャグのワンパターンぶりにもあきれる。なのに何がそんなに気に入った?

問題は石原さとみ。優等生ぶりっこの英語教師,実は強欲な性格最悪女という役。優等生の芝居はぴったり合ってるけれど,性格最悪女の方はどこか板についていない感じがずっとつきまとう。それを迷わず楽しそうに演じているのがツボをついたのか。どう見てもいい人そうなのに悪い人を演じる時のアンバランスさが不思議な味を出しているのか。全然興味のないタイプだけれど,この「ヘタウマドラマ」の中に入るとおもしろくてしかたがない。

ぶりっこ演技の時にかぶさるわざとらしい弦の音に苦笑しながら,困った困ったと楽しみ続ける。