時代もの・歴史ものに興味がなくて大河ドラマはほとんど見たことがなかったけれどこれは別格。
ところどころにはさまるコミカルな演出が,必ずしもうまく行ってはいないのに,肌に合うというか,どこか憎めない感じが好きで。
たとえば,時間をさかのぼるのを表現するための火山の煙の逆回しの映像,なぎなた指南の時の幾島(松坂慶子)のキエーッ!という奇声,大奥に入った篤姫にムチャばかり言われる時の周りの年寄の「今度は何を…」の不安顔…。どうでもよさそうな細部やほんのちょっとしたことの数々がワタシを引きつける。
もちろん本題もおもしろい。でこっぱち娘於一から堂々とした天璋院まで達者に演じた宮崎あおいは見事。
でも個人的に一番おもしろかったのはやはり家定か。中盤の,将軍はうつけかというミステリ的な展開が堺雅人の怪演とともに楽しかった。婚礼の夜の堺の「エーッ!」でそれは絶頂に達する。
あと印象深かったのは対立する井伊直弼(中村梅雀)と篤姫の茶室での対話。
幕末の様々な事情が初めて知ることばかりで新鮮で,プチ歴史おたくになって検索しまくる。人生初,歴史に目覚めてる,ワタシ?
2008年12月25日
2008年12月19日
ザ・ファイアーマン「Electric Arguments」を聞く
ポール・マッカートニーとユースのプロジェクト,ザ・ファイアーマンの新作。何も決めずスタジオに入り,1日で1曲を完成させるという方法で作っていったという。
ハードなナンバー,アコースティック中心の小品,無国籍不思議ちゃん(アンビエント? 前衛?)…いろいろあって,ほんと気の向くまま作っている。
普通にポールらしいのは3曲目「Sing The Changes」。軽快なポップチューン。PVでは,流れるように次々に変る景色をバックにポールがフリ付きで歌っているのだけれど,これがアマチュア劇団員みたいな動きなので見る人の微苦笑を誘う。サービス精神がオーバーアクションになって現れるところは昔から全然変っていない。そういうところがちょっとトホホ,ちょっと好き。
5曲目「Highway」。ストーンズばりのストレートなロック。荒れた感じのボーカルに,サビでがんがんリズムを刻むピアノが加わると,魅惑の音になる。
8曲目「Dance 'Til We're High」。懐かしい響きがするのはなぜ? ずっと同じコードが続いたあと,ひとつ音が下がる個所,ある種の快感成分が体中にしみわたる。
全体を通して聞くと辛口寄りで,気まぐれシェフの日替わりランチの趣。あいかわらずやってくれるなと,今も新しい作品に出会えることがうれしい。ポールのソロ名義で発表してもよさそうな出来だけれど,師匠には師匠の考えがあるのだろう(何も考えていない可能性もあるが…)。
ハードなナンバー,アコースティック中心の小品,無国籍不思議ちゃん(アンビエント? 前衛?)…いろいろあって,ほんと気の向くまま作っている。
普通にポールらしいのは3曲目「Sing The Changes」。軽快なポップチューン。PVでは,流れるように次々に変る景色をバックにポールがフリ付きで歌っているのだけれど,これがアマチュア劇団員みたいな動きなので見る人の微苦笑を誘う。サービス精神がオーバーアクションになって現れるところは昔から全然変っていない。そういうところがちょっとトホホ,ちょっと好き。
5曲目「Highway」。ストーンズばりのストレートなロック。荒れた感じのボーカルに,サビでがんがんリズムを刻むピアノが加わると,魅惑の音になる。
8曲目「Dance 'Til We're High」。懐かしい響きがするのはなぜ? ずっと同じコードが続いたあと,ひとつ音が下がる個所,ある種の快感成分が体中にしみわたる。
全体を通して聞くと辛口寄りで,気まぐれシェフの日替わりランチの趣。あいかわらずやってくれるなと,今も新しい作品に出会えることがうれしい。ポールのソロ名義で発表してもよさそうな出来だけれど,師匠には師匠の考えがあるのだろう(何も考えていない可能性もあるが…)。
2008年12月13日
SUITA EXHIBITION「Present」(GALERIE CENTENNIAL)を見る
love at first sight…
新聞のタウン情報欄に載っていた個展の記事でSUITAというイラストレーターを初めて知る。紙面の小さな白黒の絵を見たその瞬間から好きになるのがわかる。
キャンバスにアクリル絵具で描かれたはがき大の絵20点あまり。実物を見ると思っていた以上によい。
軽い感じでさらさらと,でも抑制のきいた筆あと。クリスマスをテーマに描かれた,女の子や動物のいる物語風の場面が,懐かしくてかわいい。見ているそばからお客さんが次々にグッズを買っていくのも当然(グッズがこんなに売れている個展を見たのは初めて)。
こういう手があったんだなー…でも,ワタシには描けそうで絶対描けないなーと,帰り道,静かな興奮とともに意味もなく地下鉄一駅分歩く。
新聞のタウン情報欄に載っていた個展の記事でSUITAというイラストレーターを初めて知る。紙面の小さな白黒の絵を見たその瞬間から好きになるのがわかる。
キャンバスにアクリル絵具で描かれたはがき大の絵20点あまり。実物を見ると思っていた以上によい。
軽い感じでさらさらと,でも抑制のきいた筆あと。クリスマスをテーマに描かれた,女の子や動物のいる物語風の場面が,懐かしくてかわいい。見ているそばからお客さんが次々にグッズを買っていくのも当然(グッズがこんなに売れている個展を見たのは初めて)。
こういう手があったんだなー…でも,ワタシには描けそうで絶対描けないなーと,帰り道,静かな興奮とともに意味もなく地下鉄一駅分歩く。
2008年12月12日
ドラマ「OLにっぽん」を見る
暴走し続ける阿部サダヲが見もの。中国人研修生をバックアップするマネージャーとしてずばずばものを言う爽快さ。
一方きりっとしてかっこいいOL島子(観月ありさ)ではあるけれど,古い体質の日本人労働者たちの甘さがじれったい。見ていて中国人側に共感する場面が多かったりする。
ドラマのハイライトは阿部サダヲと観月ありさのかけあい。観月ありさの心の声を,阿部サダヲがそばで実際につぶやいているというギャグ(?)が毎回出てくるのがささやかな楽しみ。
観月ありさも再発見だなと今頃になって思う。出演作品をほとんど見たことがなかったのでしょうがないとはいえ。丸顔+えくぼに突然心奪われている。
海外アウトソーシングというまじめなテーマはおいといて,テンポの早いお気楽コメディーとしてもっぱら楽しむ。いろいろたいへんなOLさんのお仕事,ワタシも一度くらいやってみたかったなーと考えたとしてもばちは当たらないだろう。
一方きりっとしてかっこいいOL島子(観月ありさ)ではあるけれど,古い体質の日本人労働者たちの甘さがじれったい。見ていて中国人側に共感する場面が多かったりする。
ドラマのハイライトは阿部サダヲと観月ありさのかけあい。観月ありさの心の声を,阿部サダヲがそばで実際につぶやいているというギャグ(?)が毎回出てくるのがささやかな楽しみ。
観月ありさも再発見だなと今頃になって思う。出演作品をほとんど見たことがなかったのでしょうがないとはいえ。丸顔+えくぼに突然心奪われている。
海外アウトソーシングというまじめなテーマはおいといて,テンポの早いお気楽コメディーとしてもっぱら楽しむ。いろいろたいへんなOLさんのお仕事,ワタシも一度くらいやってみたかったなーと考えたとしてもばちは当たらないだろう。
2008年12月2日
雑誌「すてきな奥さん」の表紙を見る
'09年1月号。特集記事イラストと表紙カットを担当する。
雑誌の表紙のイラストは描いたことがあまりなくて,自分の絵がこうして形になったものをながめるのは新鮮。たとえそれがすみっこの小さなカットだとしても。
中のページにもたくさん描かせてもらったのでこれはこれでけっこう楽しかった。
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