2008年12月25日

ドラマ「篤姫」を見る

時代もの・歴史ものに興味がなくて大河ドラマはほとんど見たことがなかったけれどこれは別格。

ところどころにはさまるコミカルな演出が,必ずしもうまく行ってはいないのに,肌に合うというか,どこか憎めない感じが好きで。

たとえば,時間をさかのぼるのを表現するための火山の煙の逆回しの映像,なぎなた指南の時の幾島(松坂慶子)のキエーッ!という奇声,大奥に入った篤姫にムチャばかり言われる時の周りの年寄の「今度は何を…」の不安顔…。どうでもよさそうな細部やほんのちょっとしたことの数々がワタシを引きつける。

もちろん本題もおもしろい。でこっぱち娘於一から堂々とした天璋院まで達者に演じた宮崎あおいは見事。

でも個人的に一番おもしろかったのはやはり家定か。中盤の,将軍はうつけかというミステリ的な展開が堺雅人の怪演とともに楽しかった。婚礼の夜の堺の「エーッ!」でそれは絶頂に達する。

あと印象深かったのは対立する井伊直弼(中村梅雀)と篤姫の茶室での対話。

幕末の様々な事情が初めて知ることばかりで新鮮で,プチ歴史おたくになって検索しまくる。人生初,歴史に目覚めてる,ワタシ?