'06年のアルバム。発表当時,いい感じの音だなとは思ったものの,へたなパロディーみたいな曲名に抵抗があってそのまま忘れていた。が,なぜか今頃になって購入。
通して聞くとやっぱりよい。ギターの音色,シンギング・ベース(?),コード進行,ポイントで使われるフルートのような音。すべてが懐かしい。後期ビートルズあたりの影響を受けているのかと,音作りを担当する井上慎二郎のことを調べてみるけれど,特にそういう要素は見当たらない。
ジャケット写真の羊に'70年代初めのジョンとポールを思い出す…。
とんがりすぎずおとなしすぎずのギターサウンドをバックに美しいメロディー。それに山下祐樹の柔らかいボーカルが調和する。不安ばかりが先立つ今の時代にはこういう音楽が一番なごむ。
仕事しながらこのCDをかけると,なごみすぎて作業がはかどらなかったりする(ダメでしょー…)。
2009年1月31日
2009年1月27日
キューポラのことを知る
木の名前ではなかったんだ…。
キューポラとは鋳物を作るための炉のこと。中小企業を取り上げる新聞の連載記事でキューポラの説明があり,長年の思い違いを知る。
「キューポラのある街」の語感からしてポプラとかプラタナスとかの並木道のイメージだったんだけど。
長い幹があって上方にこんもりと茂る葉っぱのシルエットの絵が,条件反射みたいに頭に浮かぶ。何十年も頭の中に存在した幻の木。今さら違うといわれてもなー…。
うちの奥様に訊くと,同じく木の名前だと思っていたという。やっぱり。
日本全国に同類がたくさんいると想像される。
キューポラとは鋳物を作るための炉のこと。中小企業を取り上げる新聞の連載記事でキューポラの説明があり,長年の思い違いを知る。
「キューポラのある街」の語感からしてポプラとかプラタナスとかの並木道のイメージだったんだけど。
長い幹があって上方にこんもりと茂る葉っぱのシルエットの絵が,条件反射みたいに頭に浮かぶ。何十年も頭の中に存在した幻の木。今さら違うといわれてもなー…。
うちの奥様に訊くと,同じく木の名前だと思っていたという。やっぱり。
日本全国に同類がたくさんいると想像される。
2009年1月4日
「殿方ご免遊ばせ」を見る
'57年,ミシェル・ボワロン監督。
1950年代後半あたりの洋画を見るときは,何よりも画面から発せられるレトロおしゃれ攻撃にやられてしまうのだけれど,ブリジット・バルドーが登場すると同時にそんなものはふっとんでしまう。コケティッシュを極めた小悪魔。
一応ラブコメディーとしてそれなりに作られてはいるものの,映画に出てくるすべてのものがBBに奉仕する。展開も,カット割りも,ファッションも,台詞も,音も,登場人物も。
ヒロインをどれだけかわいくきれいにセクシーに見せられるか,それだけを考えて撮られたように見える。ここまでやれば,もうほとんど崇高な志。
たぶんその純粋さゆえ,半世紀たった今見てもじゅうぶん幸せになれる。
くしゃみを小道具として使ったサゲの小粋さ,とてもよい。
1950年代後半あたりの洋画を見るときは,何よりも画面から発せられるレトロおしゃれ攻撃にやられてしまうのだけれど,ブリジット・バルドーが登場すると同時にそんなものはふっとんでしまう。コケティッシュを極めた小悪魔。
一応ラブコメディーとしてそれなりに作られてはいるものの,映画に出てくるすべてのものがBBに奉仕する。展開も,カット割りも,ファッションも,台詞も,音も,登場人物も。
ヒロインをどれだけかわいくきれいにセクシーに見せられるか,それだけを考えて撮られたように見える。ここまでやれば,もうほとんど崇高な志。
たぶんその純粋さゆえ,半世紀たった今見てもじゅうぶん幸せになれる。
くしゃみを小道具として使ったサゲの小粋さ,とてもよい。
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