2009年2月20日

新聞で中一弥のインタビュー記事を読む

今週始まった新聞小説の挿絵を担当する98歳。それだけでも驚きなのに,ヒロインを描く時ZARDの坂井泉水の顔が頭にあるとか。

感心しつつ(そして少し笑いつつ)「やっぱな…」と思う。心引かれるものと描くものの濃密な関係。次元はだいぶ違うものの同じような世界の住人としていろいろ感じるところあり。

女性の理想の姿を求めて芸者・編集者・親類の娘さんなど様々な人を写生してきたという挿絵画家は,その中に亡くなった奥さんもいるかと訊かれて「無意識のうちに入っているかもしれない」と答える。

奥さんのことは意識してないんだ…。理想と現実のビミョーな関係?

今回の仕事がいい冥土の土産だと言う一方,美人の型がまだできていないのが「課題ですな」と語るのがすごい。どこまで行くんだ中一弥と心の中でつっこむ。つっこみながらも,98歳まで現役でいられたらいいなと素直に思う。