2009年9月15日

ドラマ「コールセンターの恋人」を見る

心ならずも通販のコールセンターにとばされた都倉渉(小泉孝太郎)。クレーム処理をめぐって推理ごっこみたいなことを始める登場人物がみな個性的でおもしろい。

小泉孝太郎がこんなにいい役者であると初めて知る。一所懸命だけどやってることが情けなくて笑える役どころ。思い出しては苦笑する。「トホホ笑い」と名づけたい。

TVショッピングのカリスマ,南極アイス(名取裕子)の存在感がまたすごくて。ちょっと意地悪そうだけど一本芯の通ったキャラは意外と好感が持てる。オフのずっしり感と,オンエアのたまらなく軽薄できらびやかな雰囲気の対比を見るのが毎回楽しかった。いつもその横でキンキン声でしゃべるアシスタント(石井康太)も絶妙。

他にも都倉の上司の局長役の柴俊夫。エラそうなのに,いつもどこかオロオロしている様がおかしい。今クールのドラマ「オルトロスの犬」でも製薬会社の社長役をやっていて,そちらはやたら重厚。両方見比べるうちにちょっと好きになったかも。こういう落差が好みらしい。

クレームの女王青山響子(ミムラ)をめぐる話の方がメインで,それも悪くないんだけど,脇があまりにもおもしろかったのでちょっとかすんでしまったような…。

通販番組を見る習慣はないけれど,次週からこの南極アイスのTVショッピング番組がもう見られないと思うと,かなりさみしい。