懐かしいブリティッシュ・ポップ・ロック風味を今時まじめにやる日本のグループ。これは'06年のメジャー・デビュー・アルバム。
メインボーカルにあのパイロットのデイヴィッド・ペイトンを迎えているというところからして,何というヒトたちだと思う。内容も期待を裏切らず,それ風。 ビートルズやクイーンや10CCになりきってオリジナル曲を作っているかのようで,ほほえましいというか,笑わずにいられないというか。よくここまでやったなと感心。
新曲なのに懐メロ。
1曲めの「カスガバール!」など聞いていると,味の再現能力のすごさに問答無用で興奮したりする。残念ながらボーカルにオーラが不足していて(というか,元々パイロットのボーカルって好みじゃなかったし)大傑作アルバムとはならなかったけれど,ああ,ここかどこか,うまくさわれば,もっともっと良くなってもっともっと感じたかもしれないのになーと,妖しい未練に身を焦がす…。