鋼鉄のような意思でわが子の金メダル獲得のために突き進む悠里(天海祐希)。狂っているとも言えるけれど,ものの考え方には大いに共感。迷いのなさが気持いい。ワタシとの違いはそれを実行に移せるかどうかだけ(実行しないのなら意味ないじゃん…)。
野島伸司のクセのある脚本でなかなか楽しめたけれど,横でところどころ見ているうちの奥様は「どこがおもしろいのかわからない」と言う。ことあるごとにその台詞を口にする…。
何が気に入らない?
登場人物の誰もが崖っぷちに立たされているかのような状況で,いつも物語全体がぴんと緊張している。その上,謎の「予言女」が出てきたり,どういうわけか「幽霊」なんかもいたりして,暴走しつつサービス満点。こういうのははっきりいって好きです。
で,毎回のハイライトはリカ(長澤まさみ)と悠里のかけ合い。ギャグとしてそんなにおもしろいわけではないし,コメディエンヌとしての長澤まさみもまだ発展途上だけど,このドラマの中では緊張緩和の役割をうまく果たしている。二人それぞれの「そんな〜」と言うばかみたいな口調が印象深い。
今回のショートカットのまんまる顔の長澤まさみはいいなーと思いながら見ている。演技を少し抑え気味にしてかけ合いのおかしさが出せればもっといいんだけど。
はらはらしながら迎えた最終回はすべてが収まるところに収まった感じ。そんなのありかーの「チョウチョ」問題には笑うしかなかったりもするけれど,あんまり激しく攻められるのも疲れるので,これはこれでよかったのではないでしょーか(笑)。