2013年2月24日
「ALWAYS 三丁目の夕日‘64」を見る
'12年,山崎貴監督。
シリーズ第3作となるとどうかなとあまり期待しないで見始める。
昭和に対する思い入れはない(というより,むしろ嫌い)。なので,そっぽを向きながら(?)じっと観察する。ベタでわかりやすすぎる展開だけれど,徹底的にきちんと作り込んであるために文句がつけられない。ビミョーな距離感。
どうしたものかと思ううち,ラスト近くになって竜之助(吉岡秀隆)と淳之介(須賀健太)の決着の場面が出てくる。ここでやられる。そして,小道具(道標!)でとどめ。他のエピソードも定番の夕日もかすむくらい泣ける。
完敗(…勝ち負けじゃない?)。
シリーズ第3作となるとどうかなとあまり期待しないで見始める。
昭和に対する思い入れはない(というより,むしろ嫌い)。なので,そっぽを向きながら(?)じっと観察する。ベタでわかりやすすぎる展開だけれど,徹底的にきちんと作り込んであるために文句がつけられない。ビミョーな距離感。
どうしたものかと思ううち,ラスト近くになって竜之助(吉岡秀隆)と淳之介(須賀健太)の決着の場面が出てくる。ここでやられる。そして,小道具(道標!)でとどめ。他のエピソードも定番の夕日もかすむくらい泣ける。
完敗(…勝ち負けじゃない?)。
2013年2月19日
細川貂々「どーすんの? 私」を読む
「ツレうつ」作者の高校卒業から絵の学校入学前までを描いた自伝コミック。
ここまで何も考えていないどうしようもない若者というのもちょっといないのでは。というより,他のフツーの日本人たちが空気を読みすぎてがんじがらめになっているだけか…。
ダメダメだった作者とは裏腹に,それをおもしろく語る絵が最高。たくさんのキャラクターが的確に描き分けられて,どれもおかしく,かわいく,セクシーだったりキュートだったりもする。それでいて上品なタッチ。絵そのものに感動の嵐。
才能ある人にはかなわないと,読んでいる間ずっとため息の吐き通し。
ここまで何も考えていないどうしようもない若者というのもちょっといないのでは。というより,他のフツーの日本人たちが空気を読みすぎてがんじがらめになっているだけか…。
ダメダメだった作者とは裏腹に,それをおもしろく語る絵が最高。たくさんのキャラクターが的確に描き分けられて,どれもおかしく,かわいく,セクシーだったりキュートだったりもする。それでいて上品なタッチ。絵そのものに感動の嵐。
才能ある人にはかなわないと,読んでいる間ずっとため息の吐き通し。
2013年2月4日
「ふしぎの国のアリス」を見る
'51年のディズニーアニメ。
二十歳くらいの頃に読んだ原作は好きで,ペーパーバックの英語版も買ったのに(ただしそちらはほとんど手つかず)映画はなぜか今まで見たことがなかった…。
カラフルでポップ,美しい悪夢。ルイス・キャロルの狂気の名作をこんなアニメに仕上げるとは。通俗と紙一重のところで成立した傑作。
メアリ・ブレアが美術に関わっていることでも要注目(画集でたくさんのカラースケッチが見られる)。
次々に現れるキャラクターの狂躁的ノンセンスをうまくコントロールするのがアリスの表情やしぐさ。そのエレガントな動きに見とれる。
印象に残る場面いろいろ。ウサギの穴に落ちていく途中ののんびりした感じ。セイウチとカキのブラックな話。狂ったお茶会。ウサギの家いっぱいのアリス。
チェシャ猫と女王はあまり好みじゃないけど。
作品そのものはこれまでに見たアニメの中で一番好きかも。
二十歳くらいの頃に読んだ原作は好きで,ペーパーバックの英語版も買ったのに(ただしそちらはほとんど手つかず)映画はなぜか今まで見たことがなかった…。
カラフルでポップ,美しい悪夢。ルイス・キャロルの狂気の名作をこんなアニメに仕上げるとは。通俗と紙一重のところで成立した傑作。
メアリ・ブレアが美術に関わっていることでも要注目(画集でたくさんのカラースケッチが見られる)。
次々に現れるキャラクターの狂躁的ノンセンスをうまくコントロールするのがアリスの表情やしぐさ。そのエレガントな動きに見とれる。
印象に残る場面いろいろ。ウサギの穴に落ちていく途中ののんびりした感じ。セイウチとカキのブラックな話。狂ったお茶会。ウサギの家いっぱいのアリス。
チェシャ猫と女王はあまり好みじゃないけど。
作品そのものはこれまでに見たアニメの中で一番好きかも。
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