語り手は「黄色いカーディガンの女」で「むらさきのスカートの女」につきまとっている?
狂ったギャグ連発に苦笑しながら頭がくらくら。どこまでが本当?
部分部分はつじつまが合っているとも言えるけれど何かが狂っていて、後半起こる「事件」でその違和感が決定的になる。
最後の一文でゆがんだメビウスの輪が閉じられる。お見事。
カバーイラスト(水玉の大きなスカート状の布から二人の素足がのぞく)、秀逸。
語り手は「黄色いカーディガンの女」で「むらさきのスカートの女」につきまとっている?
狂ったギャグ連発に苦笑しながら頭がくらくら。どこまでが本当?
部分部分はつじつまが合っているとも言えるけれど何かが狂っていて、後半起こる「事件」でその違和感が決定的になる。
最後の一文でゆがんだメビウスの輪が閉じられる。お見事。
カバーイラスト(水玉の大きなスカート状の布から二人の素足がのぞく)、秀逸。
第1巻で私服の亜豆美保が大きく描かれた絵を見た瞬間これは傑作だと確信する。
シャープな線でしなやかに描かれるキャラクターたちに魅了され続ける。ゆるーいイラストレーターなら味に逃げてごまかしたりするところ、小畑健は初めから最後まで正攻法で突き進む。リアルすぎてヤボになったりすることもなく完璧。それを裏打ちするファッションセンスも要注目。
物語の方はものつくりの現場を描いて身にしみるシーン多し。
登場人物では漫画家の平丸が好き。純粋な不純ぶりに笑う。ちょっと天然さんっぽい蒼樹紅と合わせ心あたたまるおかしさ。
各話の最後に一見開き分の作者二人のネームが並んで載っている。普通のコマ割りの大場ネームを大胆に描き変える小畑ネームが作中の主人公チームをなぞっている。大場つぐみがしばしば書き込むおじさんっぽいコメントに「なるほどなー」と納得したり。
最終話のネームはエンディングの見開き場面。大場ネームの足の指定と本番仕上げを見比べて二度感動してしまう。よいものを見せてもらったなー。
世界文化社「あたまがぐつぐつ! むずかしすぎる!おばけのまちがいさがし」。
あまり描くことのないおばけ関係の絵をたくさん描く。どのキャラクターも楽しそうだなー(自分で言うのもなんだけど)。
大人が見ても楽しめる、まちがいさがしはちょっとむずかしめに…という以外あまり制約がなかったのでけっこう自由に描けた?
でも描いている時は必死の形相だった…たぶん。
刷り上がったのを見ながらまちがいさがしの正解がなかなかわからないという…。大丈夫か。まあ二重に楽しめたからいいか。
第1話は「ヤンキー」テイストがひどくてどうなるかと思ったけれど回を重ねるにつれてよくなる。あまりなじみのない若手俳優にも親近感が感じられてくる。
半沢直樹風の味付けは好きではないがそれでも毎回けっこう感動の嵐だったりするのでプロフェッショナルな出来だとも言える。
しゅっとした感じの加藤清史郎を見るのが好きで(ちょっと前の「モコミ」でも好感が持てる役柄がよかったなー)。
頻繁にはさみこまれる長澤まさみのなんでもないショットが、肩の力が抜けていて究極の癒やし系。演技していないようにも見えるその空気が最高。
健太(細田佳央太)と藤井(鈴鹿央士)の独特の存在感が強烈に印象に残る。
最終回でサプライズゲストとして前のシリーズの生徒役が出てくる。古めかしさオーラ発しまくりなのがちょっと衝撃。短い場面ではしかたないか…。