池田エライザは特に好みでもないのになぜか気になる。
何年か前「クロノスタシス」(きのこ帝国)をギターで弾き語りする動画を見てとても気に入って、ちゃんとしたアルバムが出るのを待っていた…。
クールな音とは裏腹に低めでちょっとかすれたボーカルが肌を通してぬくもりを伝える感じ。悲しげだけど透明で明るいとでもいうか。
1曲目から3曲目の流れが好き。2曲目「Close to you」が秀逸。
ボーカルの気持ちよさは精神安定剤だなーと、しみじみしている師走。
池田エライザは特に好みでもないのになぜか気になる。
何年か前「クロノスタシス」(きのこ帝国)をギターで弾き語りする動画を見てとても気に入って、ちゃんとしたアルバムが出るのを待っていた…。
クールな音とは裏腹に低めでちょっとかすれたボーカルが肌を通してぬくもりを伝える感じ。悲しげだけど透明で明るいとでもいうか。
1曲目から3曲目の流れが好き。2曲目「Close to you」が秀逸。
ボーカルの気持ちよさは精神安定剤だなーと、しみじみしている師走。
曲調、英語の発音、ビジュアルにびっくり。ここは日本か…?
ねっとりした熱っぽいボーカルにそんなに惹かれるわけではないけど、蛇ににらまれたカエルみたいになって目と耳ををそらすことができなくなる。
甘い悪夢にうなされそう。
現代史ほら話の連作短編かと思いながら読み進めると異様な世界が待っていた…というコミック。
それぞれの物語とキャラクターが複雑に絡み合って一回読んだだけでは理解できていないかも。
トーンを使わないで独特の線で描き分けられるキャラクターが楽しい。背景の描き方とともに普通のコミックとは違うところで成立しているのがよい。
2002年刊行だけれど2022年に読んだがゆえにびっくりする箇所がある(第10話)。作者も想像しなかったような驚き方。深い意味はなかっただろうけど予言の書みたいに思えてくる不思議。
いろいろすごい。
普通の謎解きミステリか…まあまあだけどだんだん面白くなっていく…登場人物みんな怪しいな…と、のんびり見ていると最終回で見事にやられる。
こんなにきれいに体が裏返るすくい投げって何年ぶり?
その上ちょっと笑えるし。
清原果耶はこれまでになく魅力的に撮られている。相乗効果。
ドラマの挿入歌として聴いてそのよさにびっくりして思わずシングルCDを買ってしまう。
まさかジャニーズ系のCDを買うことになるとは…。
「わたし」を100回くらい繰り返し聴く。
♪ 有り得ないところまで…
冒頭のファルセットとピアノが美しい。男性コーラスグループをどう評価すればいいのかよくわからないながらもとりあえず気持ちいいからよしとする。
古めかしさが新鮮な恋愛ドラマ。
主人公カップルより脇のアリサ(飯豊まりえ)・克巳(岡山天音)の展開が面白い。迷走暴走のアリサがふだんの飯豊まりえと違う雰囲気で目が離せない。岡山天音ののほほんとした冷静さにも癒やされる。
響子(西野七瀬)の揺れる人妻がまたたまらなく共感できたりするので困ってしまう。まああんなダメ夫なら絶対そうなるよなーとは誰でも思うだろうけど。
挿入歌のSixTONES「わたし」の入り方が毎回絶妙。これがなかったらドラマの評価が半減するくらいの出来。
そんなにすごいドラマではないし、最終回もけっこうちゃらんぽらんなまとめ方だったけど、なんやかんやでとても楽しい。
三代百年の物語を3人のヒロインで描く。斬新な設定の朝ドラ。
どんどん時が流れる。
安子編のジェットコースタードラマぶりがよい。
父親金太が亡くなる回のスゴさには圧倒される。映画一本が15分に詰まったような話だったから。
「どこでもロバート」などツッコミどころ満載だし、「I hate you」はホラー風味だし、でもお菓子・英語・ジャズその他いろんな要素がからんで飽きない。上白石萌音の演技が盤石でそれを支える。
るい編とひなた編はそれを受けて変化をつけながら標準的朝ドラに収束させていく流れ?
安子はその後どうなったんだろうという、ほとんど呪いのような疑問がずっと頭の中に渦巻いて、最後までおもしろがって見られる。
最終週がまたなんというか…。ラジオで突然? 商店街をダッシュ? 涙があふれる? おまけのように描かれた渡米後の生活場面に胸をなでおろす…。
むちゃくちゃでもご都合主義でもいい。こんなにおもしろがれた朝ドラも久しぶりだなー。
音楽作りの才能に加えて何種類もある声に驚嘆。これまでその存在すら意識していなかった自分のニブさを恥じる。
「踊り子」は小松菜奈が出ているMVにやられる。別に小松菜奈のファンでもないのに。最後のウインクが効いてるなー。そのすぐ後のスタッフクレジットのうしろで目をむいて変顔(?)してるのがたまらなくツボ。
曲を何百回もくり返し聴き続ける中毒状態になる。疾走するベースの音が強烈でシンプルなアレンジが生きる。ちょっと変な感覚の歌詞がおもしろい。
'10年のTVアニメ。
京都を舞台に男子大学生がパラレルワールドの趣向で何回もサークルを選び直すがその結果は…?
お話の楽しさはもちろんよいのだけれど、斬新なアニメーションに何より心を奪われる。フツーの日本のアニメではやっぱりダメなんだなー。
各キャラクターの洒落た味わいに夢見心地。キャラクター原案の中村佑介の功績、大。
京都の街に思い入れはないけれど、その空気は馴染み深いのでごく自然にこの世界に入っていってしまう。
ダイナミックに凝りまくった物語は現実離れしているのに、若い頃のワタシのすぐ隣で起こっていた出来事のようにも感じられる。「京都の歯科衛生士」の羽貫さんなどというキャラがそれに拍車をかける。懐しすぎる…。
不思議な佳作。
'21年、ピーター・ジャクソン監督。
1969年1月、ビートルズがスタジオで新曲14曲を仕上げて最終日にテレビの特番ライブをする、その様子をリハーサルからすべて撮影するという企画。オーバーダビングなしで、ライブバンドとしての原点に帰る。
が、想定外の出来事が続いて計画が狂っていく…。
'70年に映画「レット・イット・ビー」として1時間ちょっとにまとめられたものと元の素材は同じなのに受ける印象は全然違う。今回のは8時間の長尺で、会話や空気感がたっぷり描かれていることもあるのかも。色鮮やかな画面とはっきりした音も驚き。
カレンダーに一日ごとにバツ印がつけられるグラフィックが時間軸をはっきりさせるのがよい。見る側は屋上ライブへの期待とともにどんどん気持ちが高ぶって来る仕組みにもなっている。
印象に残る場面いろいろ。
ジョージは静かにプッツンして一時的に脱退。花瓶の中の隠しマイク。存在感がユーモラスなロードマネージャーのマル・エヴァンス(数年後の悲劇を思うと…)。ちょこっと挨拶に来たピーター・セラーズ。おとなしい家猫みたいな小野洋子と書道とスクリーム(音楽?)。恥ずかしがるリンダ。カラフルなファッション。床の上のパンの皿。偶然参加のビリー・プレストンのプロフェッショナルぶり。いつもやる気満々のポール。しゃべらないリンゴ。だまされやすいジョン。アレン・クラインの噂。生真面目な若い警官。「重量オーバー」の中年の警官。
そんなものが重なり合って屋上ライブは涙もの。「Get Back」の最後、ポールのアドリブ(また君は屋上で遊んだな ダメだ ママは怒ってる 逮捕させる)で感動のピークが来る。すべてがつながる奇跡。ジョンの有名なジョーク「オーディションに通るかな?」でライブが終わる。
この時点では解散するとはみんな思っていなかったんだなーというのがわかる。明るくておかしくて悲しい。
アルバム「Let It Be」がフィル・スペクターのプロデュースでアレなこともあって(方向間違ってるけどスゴいので困る)、この一件はうるうるしながら永遠に悩み続けそう。
JUJU「スナックJUJU ~夜のRequest~」('16年)のなかの一曲。突然ハマって、300回くらいくり返し聴く。
島健のアレンジが秀逸。左から聴こえるギターはボサノバ。右からのチェロのメロディーが力強く美しい。抑えたドラムもいい味。なり続けるジャズ風ピアノが全部を引っ張る。
JUJUの声はかすれ気味だけど歌に合ってる。聴いているうちに尾崎亜美と似ていると気づく。声の質と歌いまわしが笑ってしまいそうなくらいそっくり。不思議でおもしろくて快感の度合が増す。
「つぐない」についてはよく知らなくてオリジナルのテレサ・テンの方も聴いてみるが、そちらは80年代の歌謡曲のアレンジでもう一つノレない。ボーカルは完璧なんだろうけど。
詞の内容は昭和そのものでこちらは対処に困る。主人公には「タバコ臭いダメ男のことなんか忘れて前を向いて歩いていきなさい」と忠告だなー。
まあそれはそれ、そこは無視して曲だけに集中するとある種のハイな気分が得られる。作業もはかどってうれしい悲鳴。いいクスリ(ほんとか?)。