2009年10月15日

「CUBE」を見る

'97年,ヴィンチェンゾ・ナタリ監督。

冒頭,スキンヘッドの男がキューブのような部屋から部屋へ移動して,いきなりアレしてしまう残酷な描写で辟易する。

謎のキューブに閉じ込められた数人の男女がトラップを避けながら脱出方法を探る…。

スタイリッシュな映像ともいえるけれどかなり苦手な世界。人の命を粗末にしちゃいけません…と思いつつ,たまにはこういう作品を見るのも刺激的かと一応最後まで見る。一人我慢大会(?)。

世界そのものが難解なところにもってきて,ベッキー似のメガネっ子が数学理論を駆使して話を整理整頓する。でも見る方はわかったようなわからないような…。

一方で警官と中年女性が「逃走迷路」(ヒッチコック)したりして笑うに笑えない展開もある。

仲間割れしながらも根性でラスト近くまでたどり着くもまた一波乱…こういう話のお約束ではあるけれど,「もうこんなのヤだ」と逃げ出したくなる軟弱なワタシ。

最後に,ただまぶしい画面がやってくる。結局何だったのか,その先になにがあるのか…。

謎が謎のまま残るのは救いかもしれない…っていうか,あんまり真相を知りたいとも思わない話っていうか…。どっと疲れたっス。

本編のあとについていた,同監督の「ELEVATED」という小品もついでに見る(懲りない…)。こちらもエレベーターという閉所恐怖症的なモチーフで狂気を描く。短いのでかっちりまとまっているけれど,ワタシの感想は…「もうこんなのヤだ」。