2009年10月28日

加藤和彦「ガーディニア」を聞く

'78年のボサノバ風アルバム。先のショックに背中を押されて(?)iTunes Storeで購入,初めて聞く。

全編にそよ風吹きまくり,能天気なまでに軽くて爽やか。「南の島の休日」している。 ちょっと不安定なボーカルがいかにも。21世紀の今聞くと,まじめなんだかふまじめなんだか…はまりすぎて笑ってしまいそうなところもある。

これほど現実感のない音楽も珍しいのでは?

感動して熱くなったりするタイプの音楽ではないかもしれないけれど,思い出したように時たま流したくなる。それがいいところでもあり,弱いところでもあり…。でも好きなのには変わりない。

こんな変な存在感の音楽を作る人って他にいるかなと,あの柔和な笑顔を思い出しながら,唯一無二の才能を惜しむ。