2009年10月28日

John Canemaker「The Art and Flair of Mary Blair」を見る

絵本やディズニー関連の仕事で有名なメアリー・ブレアの画集。

日本よりアメリカのアマゾンの方がかなり安かったのでそちらで注文。英語のサイトで買い物するのは初めてで少し不安もあったけれど,特に問題もなくすんなり進み,注文してから1週間ほどで品物到着。これはいい。

迷いなく走る筆に目が釘付け。胸キュンなどといってしまうと二重に恥ずかしいけれど,ページをめくるごとに現れる絵がどれもかわいいオーラを発しているので,密かに独りキャピキャピせずにいられない。どうやったらこんな魔法のような色と形が作れるのか…。

職人デザイナーの感覚を持つ天衣無縫の絵描きが作り上げた幸せのスイーツ。

アナログ仕事の時代には戻りたくないけれど,こういう絵を見ていると,筆でしか表現できないものもあるよなーと,一瞬弱気(?)になる。でも,そのあとで,部分的に筆の作業を取り込んでデジタルの世界で一番効果的・効率的に表現するにはどうすればいいかと,冷静に思考を巡らせたりする。

とてつもなく偉大な先達を見上げて「そんなの無理!」と叫びながら心のどこかで安心してもいる不思議。