しかし…なぜワタシの白のカッターシャツが出てこない?
いつだったか引出しの中にたたんで入れてあったのは見た記憶があるのだけれど。うちの奥様に訊くと「どこかに絶対ある」という。
だから,その「どこか」って,どこ?
うちの子のを借りたらと言われて,「サイズが合わないだろう…」とぶつぶつ言いながら袖を通すと…ぴったり。この際しかたがない。これで行く。シャツ以外のものは全部自前で用意できたからいいか…。出る時にあわててベルトをするのを忘れたけれど,上着で隠れるから大丈夫(そういう問題じゃない?)。
そんな苦労の末,時間通り会場に着くと,いつもながらの顔ぶれの他に,ずいぶん久しぶりに見るいとこもいる。中身は昔と全然変わらないようでいて,それでもそれなりの年輪(?)も感じられて,「がんばって生きてはるねんわ」と,ちょっと感無量。
一方で,別のいとこの姉妹のどちらが姉でどちらが妹か区別できないという問題も発生する。誰かに尋ねようと思ったけれど,何となく機を逃す。そんなことを尋ねるのは変? まあ,たくさん人の集まるところではよくあることかもしれないし,謎が謎のまま残った方がお話としてはロマンチックだし,何よりその方が退屈しないし,結果的にはこれでいいのだ…ということにしておく。
風のないむし暑い宵,ささやかな夏の夜の夢を提供してくれた叔父(静かに涼しげに棺の中)に感謝しつつ冥福を祈る。