2011年4月6日

松本大洋「鉄コン筋クリート」を読む

1,2か月前の朝日新聞の広告で嵐のメンバーを5人の漫画家が描くという企画があって,中では松本大洋の絵が日本画みたいな渋い出来で出色だった。漫画家離れしていた。

「鉄コン筋クリート」は題名だけで,どんな作風か全然知らなくて,たまたま図書館で見かけたのを借りてくる。

貸出期限票をカレンダーの下に貼っていたら,うちの子が目ざとく反応して,全3巻,3日ほど持って行かれてしまう。アニメは見たことがあるが原作は読んでいないとか。不勉強なワタシはアニメの存在も知らない…。

それが返って来たと思ったら,今度はうちの奥様が手に取って,はじめの方をちらっと見ていたようだけど,この絵は「合わない」と言う。

確かにクセのあるタッチ。ワタシも好きなわけではないのだけれど,独特の存在感のある線は見過ごせない。すべてフリーハンドで描かれたこの異様な世界と比べると,一般のとりあえずリアルな劇画タッチというものがどうしようもなく底の浅いものに見えてくる。

コミックの劇薬。

近未来のヤクザと都市開発に暴力少年(?)二人組をからませての濃い話はお手上げだけど,それでもこれだけフックのきいた世界を見せつけられれば,うーんと唸らずにいられない。

読後,メモ用紙に水性ボールペンで落書きすると,もろに影響を受けた絵になってしまった,わかりやすいワタシ…。松本大洋に笑われるなー,絶対。