昔デザイン事務所に勤めていた頃隣の席でコピーライターやっていたS某。本を出したとかで,1冊送ってくれたので読む…っていうか,拾い読みだけど(すみません)。
ワタシはお店をやっているわけではないけれど,ウェブサイトを開いてイラストの注文を取っているという点ではお店と同じかも。義理で読み始めたこの本(重ね重ねすみません),いつのまにかけっこうまじめに読んでいたりする。
著者の口車に乗せられている?
内容に関しては,ふだん何となく思っていることをはっきり言葉にしてくれているといったところ。AHA! という不意打ちはないものの,そうなんだよねーと,うなずくところ多々あり。あとは実行あるのみなんだけど,これがなかなかむずかしくて…。こういう場合の処方箋ってないのかしらん。
一般のお店とイラストレーターでは事情が違うからまあいいか。
一か所気にかかるのが「step 3 つなげる」の最後の方に出てくる「人はなんとなく飽きてしまう」という項目。お店や商品に不満はなくてもお客さんは飽きてしまうことがあるという。
それは確かにそう。ワタシの問題は,それ以前に自分で自分のイラストタッチに飽きてしまうという点。これは器用貧乏な人の不治の病みたいなもの? 「欲望」のおもむくままあれこればらばらのイラストを描くのでは,「アナタ一体何がやりたいの」と問われることになる。
プロフェッショナルであるためにこうして迷走し続ける日々ではあるけれど,これがまたおもしろいとも言えるわけで。みんなそうなのかなー。