2011年6月22日

ドラマ「名前をなくした女神」を見る

「ようこそ,ママ友地獄へ。」というキャッチそのままに第1回はいかにもどろどろで,うちの奥様など早々に逃げ出してしまった。どうしようかと思ったものの恐いもの見たさもあってひとりで最後まで見る。

お受験を軸にした5組の親子の話は確かに「うえー…」となる部分もあったけれど,なぜか回が進むにつれて爽やかささえ感じる展開に。

持ち回りみたいに悪役が変わる脚本がおもしろい。そのはざまで苦しむ子どもたちがいたいけで,しかもかわいく撮られているので,危機を乗り越えるたびに見る側はわがことのように胸を撫でおろすことになる。

男の子も女の子もみんなかわいいなー。5人のママたちはあんまり興味ないかな…(こんな感想は珍しい)。

うまいなと思うのがエンドロール。アンジェラ・アキの歌をバックに登場人物のママたちの複雑で重苦しい表情が続いたあと,後半「世界一長い夜にも必ず朝は来る…」のあたりから一転して各人晴れやかな笑顔とポーズになる。この部分のカタルシスがドラマ全体にまで波及しているかと思われる。

最終回,最後の締めに演出がいらないことをやってるけど,とても楽しめたドラマだったので許す(何様?)。