2009年5月4日

目の前の女の子を描く 

以前同じマンションに住んでいたY某一家がうちに来る。顔を合わせるのは十年ぶり。

ひょんなことから娘さんのE某(20)とワタシ,二人だけ家に残され,テーブルをはさんで向かい合うことに。子どもだった頃のイメージしかないし,大体まともに話をするのはこれが初めて。ちょっとどぎまぎする。

なぜかワタシはE某をモデルにクロッキーブックに絵を描き,E某はファッションの話をする(というか,ワタシが根掘り葉掘り聞いたような…)。パフブラウスと重ね着,ニーハイ,AラインからXラインへ,ノンノ…目新しいものと懐かしいものが入りまじったミニレクチャーの趣。

「ちょうちん袖」「水玉模様」とお母さんは言うけどそれは「パフ」「ドット」だとE某が主張(?)するのが,そこはかとなくおかしい。(ワタシの中で)時間とともにじわじわウケる。

そうこうするうちに絵が出来上がる。鉛筆や筆ペンで何枚か試し描きした後,最終は黒のボールペンのシンプルな線画。「甘く,きれいに,かわいく」がワタシの役割だと思うのでそういう仕上がりにしたつもりだけれど,出来はどうだったかなー。二十歳の女の子の圧倒的な存在感を目の前にして,感想を聞く勇気はない。落書きみたいなものだからそんなにむずかしく考えなくていいか…。

この間20分あまり。一年分のインスピレーションをもらった…ということにしておく。