2021年12月11日
2021年12月10日
2021年12月9日
2021年12月8日
2021年11月2日
ドラマ「おかえりモネ」を見る
ふるさと編のどんよりした空気はついて行けなくて、途中ちょっと脱落。中盤の東京編のからっとしたところだけが好き。
野心的なキャスター神野マリアンナ莉子(今田美桜)はいいなー。これ以上見開けないというくらいのどんぐり眼の後ふっと力を抜く時のなんとも言えない気持ちよさ。アイドルっぽくないナチュラルメイク(?)の場面もあって、好みのタイプというわけでもないのになぜか目が釘付け。
スーちゃん役の恒松祐里のシャープな感じも見ていておもしろかったけど(好みのタイプというわけではない)。
MVPはやっぱり菅波先生(坂口健太郎)。ズレ方がおかしい。唯一無二のリアクションの数々になごみ続ける。その相手をするヒロイン(清原果耶)がまたそれに負けず劣らずの動きをする。鉄壁の二人。
ワタシにとってはそういうドラマ。ドラマとしてはちょっとだけ好みのタイプ。
2021年10月20日
「Back Stabbers」を聴く
藤井風がピアノ弾き語りのカバーアルバムで取り上げているのを聴いて、ほとんど忘れていたオージェイズのオリジナルを聴いてみる。
♪ What they do のフレーズの強烈な印象はクセになるけど、そのあとの ♪ They smile in your face のコーラス部分、低音が効いてるのにやられる。管・弦・打のメリハリにギターのアクセントがキマってこれは名曲だと今頃になって気づく。
だいたい、英語の歌詞も今回調べて初めて知ったくらいだし。「背後から刺す人」だから邦題は「裏切り者のテーマ」なのね、とか。
藤井風とオージェイズ、両方のバージョンを何十回もくり返し聴く。究極の懐メロ? ポップスの最先端? 参ったな…。
2021年10月5日
「ルパン三世 カリオストロの城」を見る
2021年9月16日
脳トレ間違い探しの絵を描く
ナツメ社「脳がみるみる若返る 脳トレ間違い探し」。
この本で9点間違い探しの絵を描いたけれど、ワタシ的にはアビイ・ロードの絵を描いたことに尽きるかと。音楽上の神様がポールだもの。
犬を散歩させる人をまぎれこませる。犬の名前が Martha なのはポールのファンには説明不要。でもこの本を見た人の99%は何も気づかないだろうなー。
「Martha My Dear」は『Abbey Road』には入っていなくて『ホワイト・アルバム』の方だけれど、そんなことはどうでもよい。ポール自身、'93年の『Paul Is Live』のジャケットでセルフパロディみたいなことをやっていたし。
"28IF"のもじりとかも入れた方がよかったかなー…。
どうでもいいことを考え続ける。あー、楽しい。
2021年7月23日
今村夏子「むらさきのスカートの女」を読む
語り手は「黄色いカーディガンの女」で「むらさきのスカートの女」につきまとっている?
狂ったギャグ連発に苦笑しながら頭がくらくら。どこまでが本当?
部分部分はつじつまが合っているとも言えるけれど何かが狂っていて、後半起こる「事件」でその違和感が決定的になる。
最後の一文でゆがんだメビウスの輪が閉じられる。お見事。
カバーイラスト(水玉の大きなスカート状の布から二人の素足がのぞく)、秀逸。
小畑健・大場つぐみ「バクマン。」を読む
第1巻で私服の亜豆美保が大きく描かれた絵を見た瞬間これは傑作だと確信する。
シャープな線でしなやかに描かれるキャラクターたちに魅了され続ける。ゆるーいイラストレーターなら味に逃げてごまかしたりするところ、小畑健は初めから最後まで正攻法で突き進む。リアルすぎてヤボになったりすることもなく完璧。それを裏打ちするファッションセンスも要注目。
物語の方はものつくりの現場を描いて身にしみるシーン多し。
登場人物では漫画家の平丸が好き。純粋な不純ぶりに笑う。ちょっと天然さんっぽい蒼樹紅と合わせ心あたたまるおかしさ。
各話の最後に一見開き分の作者二人のネームが並んで載っている。普通のコマ割りの大場ネームを大胆に描き変える小畑ネームが作中の主人公チームをなぞっている。大場つぐみがしばしば書き込むおじさんっぽいコメントに「なるほどなー」と納得したり。
最終話のネームはエンディングの見開き場面。大場ネームの足の指定と本番仕上げを見比べて二度感動してしまう。よいものを見せてもらったなー。
2021年7月9日
おばけのまちがいさがしの絵を描く
世界文化社「あたまがぐつぐつ! むずかしすぎる!おばけのまちがいさがし」。
あまり描くことのないおばけ関係の絵をたくさん描く。どのキャラクターも楽しそうだなー(自分で言うのもなんだけど)。
大人が見ても楽しめる、まちがいさがしはちょっとむずかしめに…という以外あまり制約がなかったのでけっこう自由に描けた?
でも描いている時は必死の形相だった…たぶん。
刷り上がったのを見ながらまちがいさがしの正解がなかなかわからないという…。大丈夫か。まあ二重に楽しめたからいいか。
2021年7月3日
ドラマ「ドラゴン桜」を見る
第1話は「ヤンキー」テイストがひどくてどうなるかと思ったけれど回を重ねるにつれてよくなる。あまりなじみのない若手俳優にも親近感が感じられてくる。
半沢直樹風の味付けは好きではないがそれでも毎回けっこう感動の嵐だったりするのでプロフェッショナルな出来だとも言える。
しゅっとした感じの加藤清史郎を見るのが好きで(ちょっと前の「モコミ」でも好感が持てる役柄がよかったなー)。
頻繁にはさみこまれる長澤まさみのなんでもないショットが、肩の力が抜けていて究極の癒やし系。演技していないようにも見えるその空気が最高。
健太(細田佳央太)と藤井(鈴鹿央士)の独特の存在感が強烈に印象に残る。
最終回でサプライズゲストとして前のシリーズの生徒役が出てくる。古めかしさオーラ発しまくりなのがちょっと衝撃。短い場面ではしかたないか…。
2021年6月19日
ドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」を見る
偏執的なあるあるネタ(またはゆがんだ屁理屈?)をいっぱいに詰め込んで、伊藤沙莉のナレーションとともに進む話は、とらえどころがなくて。
登場人物がやたらめんどくさそうなヒトばっかりに見えてきたりするし。
中ほどでオダギリジョーが出てきたところでやっとピントが合い始める。そこだけ恋愛喜劇っぽくてわかりやすいのがよかったのかなー。
最終回は幸福感で涙が出そうになる。濡れたような映像の美しさに見とれ、ぴったりはまったパズルの快感に笑う。音楽を含め全編これツボだったんだと今はわかる。
嘘っぽいけど人生の真理を感じさせる不思議なドラマ…「名言」が散りばめられた21世紀の「ハムレット」、ということにしておこう。
2021年5月31日
2021年3月22日
ドラマ「ウチの娘は、彼氏が出来ない!!」を見る
初回、異常な早口セリフの応酬でどうなることかと思ったけど、だんだん落ち着いて、とりあえずはよかった。
ヒロイン二人のぶつ切りっぽいセリフ回しを聞いていると「半分、青い。」を思い出して懐かしい。作品世界も似ているし。
お話は徹底的にオフビート。その普通にへんてこな感じがいとおしい。途中からシリアスな方向へ流れそうになっても基調は変わらない。
最終回のオジサン二人の古めかしいお芝居はナンだけど、それもご愛嬌ということで。
このドラマのハイライトシーンが第5話の冒頭、「徹子の部屋」のパロディ(個人の感想です)。浜辺美波の芸達者ぶりが最高。何回見てもおかしい。細かい部分で「アレクサンドロスではなくてアレキサンドロス」という本人のツッコミ、そうだったなと思い当たるフシがあって、気が効いてる。好き。
ドラマ「知ってるワイフ」を見る
うまくいかない結婚生活が嫌になって、過去にタイムスリップして違う相手と結婚してみると…という「If」の物語。
主人公(大倉忠義)がいつも目の前のことしか見ないヒトなので、なんだかなー。悪い人物ではないんだけどちょっとイラッとするところも。っていうか、毎回「だいたいこいつがこんなんだから」とお茶の間(?)で野次を飛ばす事態になったり。…ワタシだけか。
タイムスリップものに特有の不可思議な要素(初めの妻の母親とか)もうまく散りばめられてなかなかの出来。
澪(広瀬アリス)も沙也佳(瀧本美織)もどっちもいいなー。どっちにもふらふらっと行ってしまいそう。個人的には沙也佳のエレガントな感じに目がハートだけど、現実は澪方向か…と、全く意味がない夢想をする。
めでたいことを考えているうちに迎えた最終回、広瀬アリスの〇〇の使い方が見事で感動する。その後に続く「謎解き」もかゆいところに手が届く感じで文句なし。
オリジナル版は見ていないけど、韓国頑張ってるなーと強烈に思う。
2021年1月31日
今村昌弘「屍人荘の殺人」を読む
軽い文章で語られる典型的なクローズド・サークルの殺人か…懐かしいなー、楽しいなーと思って読んでいると途中でとんでもない展開になる。確かに奇想ではあるんだけど。
お話自体はそれほど面白くない?
謎解きは律儀にきちんとかたをつけてある。そこは「お疲れさん」。出来ればこれに加えて最後に特大の驚きがあればなと思ってしまう。ないものねだりか…。
探偵役(仮)や登場人物の名前の工夫は努力賞をあげてもいい。
ヒロインの描き方もワタシは好き(こういう女の子に弱いかも)。でも一部の硬派のミステリファンからは非難轟々のようで。
ワタシの評価は「中の上」といったところ。ただ、その奇想ゆえに忘れられない作品になるのは確実。
2021年1月9日
ポール・マッカートニー「McCartney III」を聴く
40年ぶりのひとり宅録アルバム。
78歳の歌い手に「ボーカルがなー…」と言うのも野暮だけど。聴くたびにそう思ってしまう。
体にずんと響くドラムの音はとてもいい。くっきりしたアコースティックギターの音色も。
4曲目「Women And Wives」 、6曲目「Deep Deep Feeling」、10曲目「Deep Down」のダークな感じが今のポールらしくて味わい深い。ボーカルの色合いも合ってる。
7曲目「Slidin'」はアルバム中一番ヘビー。こういうのが入ってるのがすごいなー。
8曲目「The Kiss Of Venus」、9曲目「Seize The Day」 あたりは以前からのなじみ深いマッカートニー節。これでボーカルが若かったら名曲の仲間入りしたかも。
最後の11曲目「Winter Bird / When Winter Comes」は'92年の録音に手を入れて完成させたもの。声が若くて安心して聴ける。暖かい雰囲気でアルバムが締めくくられるので印象がよい。
あいかわらず新しい切り口を開発し続けるポールには尊敬あるのみ。文句言うなんてバチが当たる…というか、よくも悪くももはやそういう次元の話じゃなくなってる。